とりプロなう67号

第7回選挙市民審議会第3部門審議会

2016年11月15日(火)18:20-19:50、衆議院第2議員会館会議室にて、とりプロ選挙市民審議会・第3部門審議会(七回目)が開催されました。

今回は特に当事者である地方議会議員の声を積極的に聞く機会を持ちました。伊地知恭子多摩市議(社会民主党)・高橋昭彦世田谷区議(公明党)・中妻穣太板橋区議(民進党)の三名のとりプロ趣旨賛同議員が出席し積極的に審議に加わりました。

また、加藤拓磨中野区議(自由民主党)・中川賢俊高森町議(無所属)も意見を書面で提出してくれました。

伊地知恭子

多摩市議・社会民主党

政党政治的土壌ができていない有権者の意識も問題。多摩市議会で行っている、三つの政策案件に優先度をつける際の一人6点制と、制限連記制の考え方は似ているか。未だに問題議員をトップ当選させている選挙民が、選挙に関心を持っていたら、制限連記制にも効果があるかも。

都道府県議会選挙は完全比例代表制にし、地縁と引き剥がすことに賛成。

中妻穣太

板橋区議・民進党

かなりラディカルな改正案だが政治的リアリティーがあるのか。リアルな住民の声を汲み取りうるのか。

市町村合併の影響が地方議会に強くある。制限連記制を導入すると、議員の資質が上がることや、無投票当選の数が減少することが効果として期待されるロジックを、説得的に教えて欲しい。論の隙間を感じる。

選挙を人事と捉えれば、人物本位で選ぶことが重要。

高橋昭彦

世田谷区議・公明党

一票制ではないことが面白い。ポスターの出来栄えや投票用紙の記載順序などが当否に関係するなど言われる。会派同士の論戦が深まる期待から連記に賛成。

世田谷の場合一人会派の方が議会で有利な場合があり、会派の公約が軽んじられやすいのが課題。

都道府県議会比例代表導入は議員が身近でなくなるかもしれないが、地縁と引き剥がす方が良い。


大山礼子委員

駒澤大学教員

政治制度論

 

効果についてはやってみないと分からない面もある。連記数以内ならば何人でも良いという制度。「わたしたちの中から選んで欲しい」という運動になるはず。投票率を上げるためにも制度を変えるべき。変わったことを一番見せることができるから。

点数制はいささか急な変化過ぎる。

比例代表制非拘束名簿式・政党による附番(任意)にすると、政党票を順位に応じて分配しなくてはいけない。

三木由希子

共同代表

情報公開クリアリングハウス

理事長

 

会派を選ぶほうが人物を選ぶよりも簡単な場合がある。自明視されている今の仕組みだけではないというオプションを提示したい。

合理的論理的な政策提言というだけでも政治的リアリティー・改正機運は作れない。別の力学が別途必要となろう。

ベストの制度というよりは、ベターな制度を打ち出すという議論を今までもしてきた。


 

太田光征

第2部門

委員

 

 

桂協助

第2部門

委員

 

 

 

城倉啓

とりプロ

事務局長

 

 


【選挙市民審議会の予定】

11月30日(水)17:00ー19:30 全体審議会 衆議院第2議員会館第4会議室

12月18日(日)共同代表者会議(非公開)

  1月24日(火)16:30-18:30 全体審議会・記者会見(中間答申発表)